shokkaku03 ネットで洋服を買う際、最後の最後に購入ボタンを押すのを
ためらってしまう理由のひとつに「手触り」があると思います。
最近では着用モデルの身長体重などが記載してあることもあり、
写真からサイズ感はおおよそ読み取ることができます。
色味や生地の細かな部分についても、
きちんと拡大して掲載してあることが多いですよね。
しかし「手触り」についてだけは、やはり実際に触ってみないとわからない。
パジャマや下着など、直接肌にふれる面積が大きければ大きいほど、
その触り心地についてはどうしても気になってしまいますよね。

しかしそんな風に悩むのも、あと数年かもしれない−−−
そんな風に希望を感じる技術が、日経ビジネスONLINEで紹介されていました。
<画像> 紹介されているのは「ハプティクス(触覚技術)」と呼ばれる技術です。
shokkaku01 手元にある取っ手のような器具を掴むと、離れた位置にあるアームが連動して動く。
アームがポテトチップスを掴むと、手元の器具にポテトチップスの感触が伝わってくる。
取っ手を強く握ると、アームのポテトチップスは割れ、
その割れた感触もまるで自らの手でポテトチップスを割ってしまったかのような
感触を得ることができる。

なんだかまるでドラえもんの装具のような装置ですね。
のび太くんが離れた場所にいるジャイアンの髪の毛を引っ張ったりしそうです。

色の三原色(マゼンタ、イエロー、シアン)であらゆる色が表現できるように、
体感も、三つの要素
「圧覚」=硬い、柔らかい
「触覚」=つるつる、ざらざら
「力覚」=押される、引っ張られる
を組み合わせれば、あらゆる感触が表現できるのだそう。
shokkaku02 これを使い、遠くに離れていてもまるで自分が触っているかのような
感触を伝えることができるのだそうです。

グラハム・ベルが電話を発明し、「聴覚」を伝達することに成功したのが19世紀。
イギリスのBBCがテレビ放送を開始し、「視覚」の伝達が一般化したのが20世紀。
そして現在、21世紀。
ハプティクスによって「触覚」の伝達が実現しようとしています。
ロボットやスマホ、VR(仮装現実)など用途は広く、
潜在市場は数十兆円とも言われています。
この技術によって世界はどのように変化していくのでしょうか。

(via 日経ビジネスONLINE