何か事業を始める際に欠かせないのが、それに関係する様々な「データ」。
しかし自らの手で新しくデータを集めようとすると、
根気と時間とお金が膨大に必要になってしまいます。
特に自治体による地方創生を行う際、予算や人数の関係から、
データを収集することが難しく、
自らの地域の現状を客観的に見ることが難しいという問題があります。

そんな問題を解決しようと、官民のビッグデータを国がまとめて購入・整備。
さらにそれを「可視化」するツールも国が用意し、
自治体や国民が誰でも自由に見られるようにしました。
それが、地域経済分析システム「RESAS」です resas001 アクセスしてみてまず初めに驚いたのが、
え?これが経済産業省管轄のサイトなの?と思ってしまったほどの、
鮮やかでスタイリッシュなサイトデザイン。
まるでどこかのオシャレなクラブのサイトのようです。
やはりお役所仕事となると、少々野暮ったく見えるサイトが多いと思っていましたが、
時代が変わってきていることを感じました。
動きもスムーズで、感覚的に操作することができます。

こちらのサイトでは、産業マップ、地域経済循環マップ、農林水産業マップ、
観光マップ、人口マップ、消費マップ、自治体比較マップの7つの項目から、
さらに詳しいデータを調べることができます。
resas02
これぞ「可視化」の醍醐味、と感じたのは「花火図」。
花火図とは、取引がある地域同士を、花火が打ち上がる時の軌跡のような線で繋げた図のこと。
resas003 RESASでは、産業マップから輸入出状況を見る際などに用いられています。
動画で見せられないのが残念ですが、この表示方法を用いると物の流れがどのようになっているのか、
とてもわかりやすく「可視化」されています。
RESASのトップページで「花火」がモチーフに使われているのも、
おそらくこの花火図から着想したのでしょう。

RESASでは現在、「地方創生⭐︎政策アイデアコンテスト2016」と題して、
地元の「課題」をRESASを利用して発見し、
地元を元気にするアイデアを募集するコンテストも開催中。
個人で見ても楽しめるサイトになっているので、夏休みの課題などで挑戦してみるのも面白いのではないでしょうか。

(via RESAS)