smart01 スポーツ観戦の醍醐味は、やっぱりなんといっても「生」で見る興奮と感動にあります。
その興奮と感動を、テクノロジーの力でさらに倍増させようという動きが、
各地で広がり始めているのを存知でしょうか。
欧米では当たり前になりつつある「スマートスタジアム」という考え方。
日本ではどのように展開していくのでしょうか。

埼玉のJリーグチーム、大宮アルディージャは今年7月、
ホームスタジアムである「NACK5スタジアム(旧称:さいたま市大宮公園サッカー場)」で
観客が様々なコンテンツを楽しめるサービスを開始しました。
1960年に作られた日本最古であるスタジアムは現在、
スマートスタジアム化を進めています。

会場内には、合計75台もの無線LANポイントを設置。
試合開始時刻よりもかなり前から会場に駆けつける観客に向けて、
さらに気分が盛り上がるよう、映像を配信しています。
配信されているのは、テレビ埼玉が制作したスタジアム内特別番組と、
本来であればスカパーに加入し月額使用料金を払わないと見れない、
「Jリーグオンデマンド」。
観客同士、これから始まる試合に向けてスマホを覗きあいながら
気分を盛り上げていくには最適ですね。

また、スマホ内でチームのユニフォームを着て選手と並んで記念撮影ができたり、
お気に入りの選手の3D画像を入手してスマホ内で楽しむことができたりするなどの
コンテンツも充実し始めています。
さらに、まだ観客席は限定されていますが、
場内で販売されているフードを観客席までデリバリーしてくれるサービスも開始。
大きな声で注文しなくても席で待っているだけでいいというのは
親子連れなどにもとても嬉しいですね。

JリーグとNTT、ライブストリーミングサービスの「DAZN」が
「スマートスタジアム事業」における協業契約の締結も発表され、
今後更に進んでいくとみられる、スマートスタジアム。
野球場ではバーベキューをしながら観戦できるスペースが作られていたり、
寝そべりながら観戦できる席が作られ始めるなど、
スマートスタジアム化と合わせ、
スポーツの観戦方法も今後どんどん変化していくのかもしれません。
このような試みが新たなファンを呼び込み、
地域やチームの活性化に繋がっていくといいですね。

(via SPORTS INNOVATORS ONLINE)