保育園の抽選に落選してしまった保護者の悲痛な叫びを綴ったブログをきっかけに、
さかんに議論が交わされることとなった待機児童問題。
それに伴って保育士さんたちの過酷な労働状況も明らかになりました。
未来を作っていってくれる子供達、そしてその保育をお願いする保育士さん。
少しでも労働状況が改善されることを願うばかりです。

そのような労働環境をIoTでも何か手助けできるのではないかと調べていると、
昨年行われた経済産業省が選ぶ優れたIoTプロジェクトを選定する
『IoT Lab selection』にて「保育支援IoT」
グランプリを獲得しているのを発見しました。

経産省が進める「IoT推進ラボ」が選定・表彰を行うこのプロジェクト、
今年も3月に第3回の選定・表彰が行われています。

「保育支援IoT」の正式名称は「保育園内見守り業務のデジタル化支援」で、
IoTを活用することで少人数の保育士でも園児を安全に見守ることができるというもの。
例えば、連絡帳やお昼寝チェック表、検温表といった手書きの書類のデジタル化や、
カメラ・ベッドセンサを活用したお昼寝の見守り業務などを支援します。

そうは言っても、子供がいる状態だと検温表の記入などは
子供をあやしながらでもできる手書きの方が楽だったりもしますが、
その点についてもきちんと把握しているようで、
検温したら勝手にデータが飛んでいくといった
仕組みが重要であると考えられているようです。

子育てをして驚くのが、子育てには「データ」がつきものだということ。
身長、体重、体温といったものから、昨晩の夕飯や予防接種の有無まで、
実は様々なデータが保育現場には必要なのです。
その中で、予測不能な子供を保育するという大変さは凄まじいもの。
子供のグズグズの原因を、その膨大なデータの中に見つけることができれば、
保育士さんたちの負担を少しでも減らすことができるかもしれませんね。

(via cnet japan)